企画案のお蔵だし

12時半から、月光事務所にて定例の進行会議。
その後、自主企画の企画会議。
うちの事務所も8年目ともなると、過去に作成していながらも諸事情で死蔵されている企画がたくさんある。


なぜ死蔵されているかというと、その理由はいろいろ。
たとえば、あるシリーズの新作のお仕事をはじめるとする。
最初に、どういう世界観、ストーリーラインにするかという方向性をクライアントさんと煮詰めるため、うちの方から複数の企画書を提出することはよくある話。この場合の企画書は、なるべくバラエティにとんだ形で仕上げるので、方向性がひとつに定まると他のものはお蔵入りになってしまう。
また、いまやっているみたいに自主的に企画を作成するものの、諸般の事情で(つまり売れなかったということですね)製品化されなかったものも多い。
そんな企画の中には、ちょっと視点をかえれば使えるもの。もったいないアイディア。より深く検討する価値のあるテーマ性を内包するもの。などなど、原石も存在する。


……というか、存在していてほしい。


ということで、今まで目先のお仕事に忙殺されていたが、ここにきて、虫干しじゃないけど、蔵を掃除してみる気になった。
まずは、自分が書いたたくさんの企画書の中から、これは! と思えるものをひっぱりだしてきて定例会議にかける。
さすがに5年ほどたっている企画などは、メンバーたちからの突っこみどころも多い。いろいろ欠点を指摘されてけっこうへこむ。トホホ。
でも、逆にほどよく熟成されていてそれなりに使えそうな要素も発見できた。今でも、いや、いまだからこそ語るべき内容のものもある。
これはこれとしてまた再構築していこう。


ただ、虫干ししていていちばん思い入れのある「某RPGのパート3」用の企画書は、その面白さの根幹がまさにパート3であるということにかかっているので、なかなか再利用が難しそう。
最初は、まったくあたらしい物語のように始まっておきながら、じつは、アレがアレであって、この人物が後にアレになり、その理由はこれこれで、だからこうパート2につながるのだ! みたいな構成なのだ。
なんとか世の中に出したいのだが、どうしたものか。ううむ……。同人誌化? いや、いや。むむむ。