西崎まりの

西崎まりのの通夜と葬儀にいった。
その後、矢野徹さんの通夜にいく。


なんとも……。


まりのとは、あいつが高松、ボクが愛媛の大学SF研に所属していたころからの付き合いだ。もう20年以上になる。
彼が五反田に住んでいたころは、よく遊びにいって泊まっていた。
五反田から小岩に越してからは、こちらが会社を立ち上げたりしてバタバタしていた関係もあって、疎遠になっていた。
小岩は遠いっていうイメージがあったけど、よく考えれば五反田にいくのとたいして違いがない。会おうと思えばいつでも会えたのに。


まりのには恩がある。
じつは、上京したばかりの頃、いろいろあって、筆を折ろうかと悩んだことがあった。
その時、小説の同人誌をだした。
それをまりのが読んで、言ってくれた。
「この小説はおもしろい。オレは、絶対にシゲマを支持する」
うれしかった。
おもしろいと言ってくれる読者がたったひとりいれば、自分は物語を作り続けることができると思った。
ルナ1のシナリオの3年前ぐらいの話だ。


彼は、44歳で逝ってしまった。





矢野さんは、コンプの狂乱酒場で、パソコン通信のおもしろさに目覚めさせてくれた人だ。
直接の面識はあまりない。
でも、狂乱酒場出身の友人は多い。うちの会社のライターのひとりも、ここの常連だった。
人と人とがつながる場を、上手に維持し、見守ってくれる方だった。


西崎まりのこと、高原宏くんのご冥福を心よりお祈りいたします。


矢野徹さんのご冥福を心よりお祈りいたします。