鍋をつついて

夕方、奥さん関係のイラスト、音楽関係のご夫婦のところへ遊びに行く。手みやげは、TOKYOエックスの豚肉を1キロ。近くの西友で普通に売っているこの肉、じつは、あまり手にはいらないものらしい。
これに用意していただいてた海鮮メニューをくわえて、盛大な鍋パーティ。子供たちは、興奮して走りまわっている。大人が楽しそうにしていると、自分も楽しいらしい。


旦那さんのほうは、現在、専門学校で漫画を教えているということで、その生徒さんがつくった同人誌をいろいろと見せてもらう。なるほど、なるほど。人材を発掘して育てるというのは聞くだけでもその大変さがよくわかるが、それだけに楽しみも大きいということを知る。


じつはうちもゲームシナリオについての塾のようなものが開けないかと考えていた時期があった。ゲームのシナリオは、普通のシナリオとはすこしちがう特殊なスキルを要求される場合が多く、慢性的に人材不足なのだ。ただ、それを実戦に即した形で養成することは、現状の仕事の範囲内ではなかなか難しい。
こういうのって、既存のゲーム関連の専門学校などでは、どういう風な教え方をしているのだろうか? 以前、ライターを募集したときに集まった大量の作品を読んだ感想としては、ゲーム専門学校のシナリオ科に在籍しているからといってきちんとゲームの文法にのっとった作品をあげてくるとは限らない、という風に感じている。
「シナリオ」については教えているのだろうけど、「変数」とか「フローチャート」、「フラグ関係」などについては、あまり教えていないのではないだろうか? そちら方面のカリキュラムにはうといので、当て推量ではあるのだが……。


――などということを、鍋をつつきながら考えていた。
まあ、いただいた日本酒がまわってくるまでの短い時間だけれど。その後は、ただのへべれけのおじさんと化しましたです。いやぁ、おいしかった、またやりましょう、みなさん。(笑)